長女たち☆イントロダクション

『長女たち』篠田節子

(帯の作品紹介より)
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「痴呆が始まった母のせいで恋人と別れ、仕事も辞めた直美。
 父を孤独死させた悔恨から抜け出せない頼子。
 糖尿病の母に腎臓を差し出すべきか悩む慧子。
 ……当てにするための長女と、慈しむための他の兄妹。
 それでも長女は、親の呪縛から逃れられない。
 親の変容と介護に振り回される女たちの苦悩と、失われない希望を描く連作小説」

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ネットの書評といいますか感想を見て「面白そうだな」と思い、
図書館で借りて読みました。

本を読むときは、もっぱら図書館派です。


私自身、三人姉妹の一番下のためか、
はたまた生まれ持った性格ゆえか、
正直、主人公たちには全く共感できませんでした。

なんだか、自ら進んで不幸に突き進んでいっているような気がして。

逃げ場がなく、助けを求める人もなく、もがき苦しんでいるというのは痛いほど分かりますが、
もう少しやりようがあったのではないか――そんなふうに考えながら読み進めていました。

しかし、本当に考えさせられる内容だと思います。


内容は、3つの中編で構成しています。
1作目が「家守娘」
2作目が「ミッション」
3作目が「ファーストレディ」というタイトルです。

1作目と3作目が似たような色合いで、2作目がちょっと毛色の変わった作風かな。

それでは、これから、私なりにこの本を読んで思ったこと、考えたことを、
つらつらと綴ってみたいなと思います。